海外旅行

海外旅行の準備は何からすること?出発3か月前からの時系列リスト

海外旅行の準備は、パスポートの確認から始めるのが基本です。時間がかかる手続きほど先に動き、荷造りや持ち物の確認は最後に回します。この順番を守れば、出発間際に慌てる場面はぐっと減ります。

この記事では「旅の手続き」編集部が、出発日から逆算した工程表の形で準備を並べました。各手続きの細かい手順は専用の記事に任せ、ここでは「いつ・何をするか」に絞ります。初めての海外旅行でも、上から順に進めれば抜け漏れに気づけるはずです。

海外旅行の準備ですることは?先に決める3つ

準備を始める前に、次の3つを決めておくと、その後の判断が楽になります。

  1. 行き先と日程:国が決まらないと、必要な手続きが決まりません。
  2. パスポートの状態:持っているか、有効期限はいつまでかを確認します。
  3. 同行者:全員分の手続きが必要になるため、人数と予定を早めにそろえます。

2つ目は、申請から受け取りまで時間がかかります。外務省の「パスポートの申請から受領まで」には、申請から交付までに、国内では通常2週間程度、国外では2週間~1か月程度(土曜・日曜・休日を除く)かかると書かれています。旅行全体の日程を左右するため、航空券や宿の予約より前に確認してください。

パスポートの申請や更新の手順は、パスポートの申請・更新ガイドで詳しく解説しています。

出発3か月前〜1か月前:パスポートと予防接種

机の上のパスポートと手帳、卓上カレンダー
出発日から逆算して、時間のかかる手続きから着手する(イメージ)

このあたりの時期は、時間のかかる手続きを片づける期間です。

パスポートの有効期限を確認する

パスポートを持っている方は、有効期限を見てください。外務省の「パスポート(残存有効期間の案内)」によると、渡航先によっては、パスポートの残存有効期限が6か月以上ある必要があります。

「期限内だから大丈夫」と思い込むのは危険です。足りなければ、更新の手続きが必要です。

残存期間の条件や数え方は、渡航先によって異なります。行き先の国の条件は、外務省の案内などで事前に調べておきましょう。

予防接種は早めに医療機関へ相談する

行き先によっては、予防接種が勧められることがあります。厚生労働省検疫所の「FORTH 海外渡航のためのワクチン」によると、予防接種の種類によっては、数回(2~3回)接種する必要のあるものもあります。

FORTHは、なるべく早く(できるだけ出発3か月以上前から)の相談を案内しています。相談先はトラベルクリニックや渡航外来などの医療機関で、内容は接種するワクチンの種類と接種日程です。「旅行が決まったら、まず相談の予約」と覚えておくと安心です。

健康面の準備全体は、海外旅行の健康準備ガイドにまとめています。

出発1か月前〜2週間前:保険・通信・渡航認証

パスポートが手元にそろったら、次は「現地で困らないための準備」です。

海外旅行保険を選ぶ

海外では、病気やけが、盗難などのトラブルが起きたときの対応が日本と異なります。そのため、保険の加入を検討しておくと安心です。補償内容は商品によって違うので、行き先や旅行の内容に合うものを選びます。比較のポイントは海外旅行保険の選び方ガイドで整理しています。

渡航認証が必要な国か確認する

国によっては、入国前にオンラインで渡航認証を取る必要があります。代表例が米国のESTAです。申請が必要かどうかは行き先で決まるため、旅行を決めた段階で確認してください。

ESTAの申請方法や注意点は、ESTA申請ガイドで解説しています。料金や有効期限は変更されることがあるため、申請の前に必ず最新の公式情報で確かめましょう。

通信手段を決める

海外でスマートフォンを使う方法は、eSIM、レンタルのWi-Fiルーターなどいくつかあります。地図や翻訳、連絡手段として、現地では通信が頼りになります。方法ごとの違いは、海外eSIMとWi-Fiの比較を参考にしてください。

たびレジに登録する

この時期にぜひ済ませたいのが、外務省の「たびレジ」への登録です。たびレジとは、外務省からの最新の安全情報を日本語で受信できる海外安全情報無料配信サービスです。

渡航先で何か起きたときに、情報が届く状態にしておけます。登録は旅行準備のなかでも忘れやすい項目なので、工程表に入れておきましょう。

出発1週間前〜前日:荷造りと機内持ち込みの確認

衣類とモバイルバッテリー、透明ポーチを詰めたスーツケース
荷造りは機内持ち込みのルールとあわせて確認する(イメージ)

出発が近づいたら、荷造りと最終確認です。持ち物の全体像は海外旅行の持ち物チェックリストにまとめています。ここでは見落としやすい点を1つ取り上げます。

モバイルバッテリーは「見える場所」に置く

機内での扱いが変わっています。国土交通省 航空局の報道発表「モバイルバッテリーを収納棚に入れないで!」(令和7年7月1日)では、2025年7月8日から、モバイルバッテリーを機内に持ち込む際は収納棚に入れずに、常に状態が確認できる場所に置く取扱いに変更するとされています。

具体的には、座席の前のポケットや、手元のバッグなどが考えられます。荷物を棚に上げる前に、バッテリーだけ取り出しておきましょう。

前日にやることのまとめ

  • パスポートを、バッグの取り出しやすい場所に入れる
  • 航空券、予約内容、保険の連絡先を、紙とスマートフォンの両方で控える
  • スマートフォンとモバイルバッテリーを充電する
  • 通信(eSIMなど)の設定を済ませ、使える状態か確かめる

帰国時に慌てないための事前登録(Visit Japan Web)

海外旅行の準備というと出発前のことばかり考えがちですが、帰国時の税関手続きにも備えておけます。

税関のお知らせ(2026年5月28日)では、スムーズな税関手続のため、入国(帰国)する人にデジタル庁が提供する「Visit Japan Web」を利用した電子申告を推奨しています。「Visit Japan Web」は無料で利用でき、入国時の手続に関して税関に手数料を支払う必要もありません。

使い方や登録の流れは、税関の案内で確認してください。長旅の疲れが出る帰り道に慣れない操作をしないよう、準備の項目として工程表に入れておくのがおすすめです。

抜けやすい準備の早見表

ここまでの内容を、時期ごとにまとめました。印刷して冷蔵庫に貼るなど、チェックリストとしても使えます。同行者がいる場合は、全員分の項目を同じ表で見比べると、抜けに気づきやすくなります。各行の確認先から、詳しい案内に進めます。迷ったときは、時期の早い行から順に確かめてください。

時期 すること 確認先
旅行を決めたらすぐ パスポートの有無と有効期限を確認する 外務省 パスポート
出発3か月前〜 予防接種について医療機関へ相談する 厚生労働省検疫所 FORTH
出発1か月前〜2週間前 保険・通信・渡航認証を手配し、たびレジに登録する 保険ガイド、ESTAガイド、外務省 たびレジ
出発1週間前〜前日 荷造りをし、モバイルバッテリーの置き場所を確認する 国土交通省 航空局、持ち物チェックリスト
帰国までに Visit Japan Webの使い方を確認しておく 税関のお知らせ

「旅の手続き」編集部が工程表に入れておきたい3項目は、「たびレジ」「モバイルバッテリー」「Visit Japan Web」です。準備を終えたつもりでも、この3つは早見表でもう一度確かめてください。

よくある質問

海外旅行の準備は、いつから始めればいいですか?

パスポートを持っていない場合や、予防接種を考える場合は、できるだけ早く始めてください。パスポートは申請から交付までに時間がかかります。予防接種も、厚生労働省検疫所は「できるだけ出発3か月以上前から」の相談を案内しています。

パスポートの有効期限は、何か月残っていれば大丈夫ですか?

渡航先によって違います。外務省は、渡航先によっては残存有効期限が6か月以上ある必要があるとしています。行き先の条件を、旅行を決めた段階で確認してください。

たびレジとは何ですか?

外務省からの最新の安全情報を日本語で受信できる、海外安全情報の無料配信サービスです。渡航前に登録しておくと、現地の安全情報を受け取れる状態になります。

モバイルバッテリーは機内のどこに置けばいいですか?

収納棚には入れず、常に状態が確認できる場所に置きます。国土交通省 航空局の発表では、2025年7月8日からこの取扱いに変わっています。

Visit Japan Webは無料ですか?

税関のお知らせでは、無料で利用できるとされています。

海外旅行の準備は、項目が多く見えても、時期ごとに分ければ1つずつ進められます。まずパスポートの確認から始めて、上の早見表で抜けを確かめてください。

最終更新日:2026年10月5日/掲載した制度・取扱いは変更されることがあります。申請や手配の前に、必ず各機関の公式案内で最新の内容をご確認ください。