機内持ち込み手荷物とは、客室内に自分で持ち込める手荷物のことで、サイズ・重量・液体物に各航空会社と保安検査の制限があります。
国内線・国際線で基準が異なり、たとえば国際線の機内持ち込み液体は「容器100mL以下・合計1L以内・透明袋にまとめる」が世界共通ルールです。出発前にサイズと液体の2点を押さえておくだけで、保安検査での足止めや荷物の預け直しをほぼ防げます。
「キャリーバッグは機内に持ち込める?」「化粧水は何mLまでOK?」——旅行の準備で毎回つまずきやすいのが、手荷物のサイズと液体物のルールです。旅の手続きでは、空港でのトラブルを未然に防ぐために、国内線・国際線それぞれの手荷物ルールを一次情報をもとに整理しました。
この記事でわかること
- 機内持ち込み手荷物の「サイズ・重量・個数」の基準(国内線/国際線)
- 液体物の100mLルールと、検査で引っかからない詰め方
- 受託手荷物(預け荷物)の重量・無料範囲と超過料金の考え方
2026年6月時点の各社公開ルールと公的機関の情報をもとにまとめています。筆者は出張・旅行で何度も手荷物の詰め直しを経験してきましたが、つまずく原因はほぼ「サイズ」と「液体」の2つに集約されます。旅の手続きでは、この2点を中心に解説していきます。
機内持ち込み手荷物とは?サイズと重量の基準

機内持ち込み手荷物とは、預けずに客室内(座席上の収納棚や前の座席の下)に自分で持ち込める荷物のことです。先に結論を言えば、3辺の合計と重量に上限があり、超えると搭乗ゲートで預け荷物に回されます。なぜなら、収納棚の容量と乗客の安全確保のために航空各社が共通の基準を設けているからです。
国土交通省航空局は、機内安全の観点から手荷物の取り扱いについて各航空会社の規定に従うよう案内しています。一般的な日本の航空会社の基準は次のとおりです。
「機内持ち込み手荷物については、重量・大きさ・個数に制限があります。お客様の安全確保のため、各航空会社の定める制限の範囲内でご利用ください。」
— 国土交通省 航空局「航空機内への危険物の持込みについて」(国土交通省 航空局)
国内線と国際線でサイズ基準が変わる
機体が小さいほど収納棚が小さく、サイズ上限も厳しくなります。一般的な目安は以下のとおりです。
- 国内線(100席以上の機材):3辺の合計115cm以内(55×40×25cm目安)・重量10kgまで
- 国内線(100席未満の小型機):3辺の合計100cm以内・重量10kgまで
- 国際線:3辺の合計115cm以内・重量7〜10kg(航空会社により異なる)
※同じ「機内持ち込み可」と書かれたスーツケースでも、小型機では預けになることがあります。搭乗する便の機材を予約時に確認しておくと安心です。
液体物の100mLルール:国際線で必ず押さえる

国際線で最もつまずきやすいのが液体物の制限です。結論として、国際線では「1容器100mL以下/合計1L以内/透明な再封可能袋(容量1L以下)にまとめる」が世界共通ルールです。なぜなら、保安上の理由から国際的に統一された基準が設けられているためです。
国土交通省航空局も国際線の液体物持ち込みについて、容器サイズと袋の条件を満たす必要があると案内しています。
「国際線では、100ミリリットルを超える容器に入った液体物は、原則として航空機内に持ち込むことができません。100ミリリットル以下の容器に入れ、容量1リットル以下の透明な袋に入れて検査を受けてください。」
— 国土交通省 航空局「国際線における液体物の持込制限について」(国土交通省 航空局)
「100mL以下の容器」が判定基準
注意したいのは、判定が「中身の量」ではなく「容器の表示容量」である点です。たとえば150mLボトルに50mlだけ入れても、容器が100mLを超えていれば持ち込めません。最初に準備する人がつまずきやすいポイントです。化粧水・乳液・日焼け止め・歯磨き粉(ジェル状)・コンタクト保存液なども液体物に含まれます。
- 100mL以下の小分け容器に詰め替える
- 容量1L以下・縦横合計40cm以内の透明再封袋(ジッパー付き)にまとめる
- 1人1袋まで。検査時はカバンから出してトレイに置く
※国内線では液体物の100mLルールは原則ありませんが、刃物・スプレー類など別の制限があります。
受託手荷物(預け荷物)の重量と無料範囲

機内に持ち込まない大きな荷物は受託手荷物として預けます。結論として、無料で預けられる重量は航空券の種類で大きく変わり、LCCでは原則有料です。なぜなら、運賃にどこまで含めるかが各社のサービス設計で異なるからです。
| 機内持ち込みのメリット | 受託手荷物にすべきケース・注意点 |
|---|---|
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無料範囲の目安
- 国内線(大手):普通席で1個あたり20kgまで無料が目安(運賃クラスにより上限が上がる)
- 国際線(大手・エコノミー):23kg×1〜2個が一般的
- LCC:受託手荷物は原則有料。事前予約で1個あたり1,000円台〜が目安、空港購入は割高
正直なところ、LCCの預け料金は当日空港で買うと割高になりやすいため、予約時にまとめて付けておくのが無難です。実際にLCCを利用する人は、機内持ち込みサイズに収めて節約するケースが多く見られます。
注意点・よくある失敗

手荷物トラブルで多いのは、次のようなケースです。デメリットや見落としを事前に把握しておきましょう。
- モバイルバッテリーは預けられない:リチウムイオン電池は受託手荷物に入れられず、機内持ち込みが原則。容量(Wh)の上限もあるため要確認
- 水筒の水・空港で買った飲み物:保安検査より前で買ったペットボトルは国際線で持ち込めない。検査後の制限エリア内で買えばOK
- はさみ・カッター・先のとがった爪やすり:機内持ち込み不可。受託手荷物へ
- お土産の液体(酒・調味料・ジャム):国際線では機内持ち込み不可。預け荷物にする
外務省の海外安全ホームページでも、貴重品の管理について注意が呼びかけられています。貴重品・パスポート・常備薬は必ず機内持ち込み手荷物に入れておきましょう。
「現金、貴重品、パスポート、貴金属類などは、預け入れ手荷物に入れず、必ず手荷物として身につけて携行してください。」
— 外務省「海外安全ホームページ 海外旅行のための安全対策」(外務省 海外安全ホームページ)
よくある質問(FAQ)
機内持ち込みのスーツケースは何センチまでですか?
一般的な目安は3辺合計115cm以内(55×40×25cm程度)・重量10kg以内です。ただし100席未満の小型機では3辺合計100cm以内と厳しくなるため、搭乗便の機材を確認してください。
化粧水は機内に持ち込めますか?
国内線は原則持ち込み可です。国際線は容器が100mL以下で、容量1L以下の透明再封袋にまとめれば持ち込めます。容器の表示容量で判定されるため、150mL容器に少量だけ入れても不可です。
モバイルバッテリーは預け荷物に入れてもいいですか?
いいえ。リチウムイオン電池を含むモバイルバッテリーは受託手荷物(預け荷物)に入れられず、機内持ち込みが原則です。容量(Wh)に上限があるため、製品表示を確認してください。
まとめ
結論として、手荷物のトラブルを防ぐポイントは「サイズ」と「液体」の2点に集約されます。要点を再掲します。
- 機内持ち込みは3辺合計115cm・重量10kg以内が目安(小型機はさらに厳しい)
- 国際線の液体は「100mL以下容器・合計1L・透明袋」が世界共通ルール
- 受託手荷物はLCCは原則有料。予約時に付けるのが割安、貴重品とバッテリーは機内へ
旅の手続きでは、出発前の準備でつまずかないよう、今後も最新の制度・料金を一次ソースで確認しながら情報を発信していきます。出発直前にあわてないよう、前日までにサイズと液体の2点だけは必ずチェックしておきましょう。あわせて旅行の持ち物チェックリストや海外eSIM・WiFiの比較も準備の参考にしてください。
本記事について
最終更新: 2026-06-10 / 監修・編集: 旅の手続き。本記事は2026年6月時点の公開情報に基づいて作成しています。手荷物の制限(サイズ・重量・液体・無料範囲・超過料金)は航空会社・路線・機材により異なり、変更される場合があります。最新情報は各航空会社の公式サイトおよび国土交通省・外務省でご確認ください。本記事は一般的な情報提供を目的とし、個人の感想を含みます。ご利用にあたってはプライバシーポリシー・お問い合わせもご参照ください。