カナダのeTAとは:日本のパスポートで飛行機で行くなら出発前に取る

日本のパスポートで飛行機でカナダへ入る場合、搭乗前にeTA(電子渡航認証)を取る必要があります。料金は7カナダドルで、申請はカナダ政府の公式サイトだけで行います。乗り継ぎで空港を通るだけの場合も対象です。
IRCC(カナダ移民・難民・市民権省)の国籍別の入国要件には、eTAが必要な国・地域の一覧があり、Japan(日本)が載っています。同ページによると、この一覧の国の国籍者は、カナダ行きの飛行機に乗るためにeTAと有効なパスポートが必要です。訪問者ビザは要りません。
外務省も案内しています。日本国籍者が6か月以内の滞在をする場合、ビザは免除されています。ただし空路でカナダに入国するときは、飛行機に乗る前にオンラインで渡航認証を取る必要があります(外務省「カナダへ渡航される方へ:eTA(電子渡航認証)を取得してください」)。この義務化は2016年3月15日からです。
エア・カナダの日本語の案内では、eTAを申請していなかった場合は搭乗拒否の対象となる可能性があるとされています。
eTAでできることにも限りがあります。有効なeTAがあれば、短期滞在(通常は1回あたり最長6か月)で何度でもカナダへ渡航できます(IRCC eTAの概要)。ただし、eTAでは働くことも学ぶこともできません(IRCC eTAの手続きの概要)。また、eTAがあっても入国が保証されるわけではありません(IRCC 誰がeTAを申請できるか)。
eTAが要る人・要らない人
日本のパスポートで空路なら、基本的に必要です。状況ごとに、eTAが要るか要らないかを表にまとめました。
| 状況 | eTA | 出典の記載 |
|---|---|---|
| 飛行機でカナダへ入国する | 必要 | ビザ免除の外国籍者は、カナダの空港へ飛ぶとき、または乗り継ぐときにeTAが必要です。 |
| 乗り継ぎで空港を通る | 必要 | 同上。 |
| 車・バス・電車・船(クルーズ船を含む)で入国する | 多くの場合は不要 | eTA必須国の国籍者でも、多くの場合は不要とされています。有効なパスポートは必要です。 |
| サンピエール・ミクロン島から船で来る(クルーズ船を除く) | 必要 | 乗船のためにeTAが必要とされています。 |
| 米国市民 | 免除 | 有効な米国パスポートなどの身分証を携帯します。 |
| 米国の永住者 | 免除 | 2022年4月26日以降。どの交通手段でも、国籍国の有効なパスポート(または同等の認められた渡航文書)と有効なグリーンカード(または米国での有効な滞在資格の証明)の両方を示します。 |
| カナダとの二重国籍 | 申請できない | 有効なカナダのパスポートで旅行します。 |
表の内容は、IRCC 誰がeTAを申請できるかとIRCC eTAの概要によるものです。
日本とカナダの二重国籍の方については、外務省の海外安全ホームページ(2025年9月30日更新)に、次の記載があります。出生などによる二重国籍者は、eTAの申請ができません。そのため、カナダの旅券を携行する必要があるとされています。
なお、カナダ国内の移動にeTAは要りません(IRCC eTAの概要)。
申請の前にそろえるものと料金・支払い方法

IRCCのeTAの申請方法に書かれている準備物は、次の3つです。
- ビザ免除の国・地域の有効なパスポート
- 有効なメールアドレス
- 7カナダドルの料金(返金不可)を支払える、下記のいずれかの支払い方法
支払い方法は、クレジットカードだけではありません。同ページには次が挙げられています。
- Visa、Mastercard、American Express
- プリペイドのVisa、Mastercard、American Express
- Visa Debit、Debit Mastercard
- UnionPay
- JCB
申請フォームは英語とフランス語だけですが、外務省の海外安全ホームページによると、日本語による申請方法の案内があります。IRCCの日本語の情報ページは、eTA申請を2、3分で済む簡便なオンライン手続きとしています。
家族で行く場合は、1人ずつ申請して支払います。IRCCは、一度に申請と支払いができるのは1人分だけとしています(IRCC eTAの概要)。
パスポート番号は、写真のあるページの上部にある番号を使います(IRCC eTAの概要)。フォームに違う番号を入れると、カナダへ飛ぶときに問題が起きる、と同ページは注意しています。
公式サイトでの申請の流れ(5つの手順)
手順は、IRCCのeTAの申請方法にある番号と順番のとおりです。
- パスポートとクレジットカードまたはデビットカードを用意し、ヘルプの文書を読みます。
- オンラインフォームで申請します。フォームは保存できないので、情報を手元にそろえておきます。
- フォームを完了したら、すぐに7カナダドルを支払います。
- 申請についてのメールを受け取ります。ほとんどの申請は数分で承認されます。
- 承認の前に、書類の提出が必要になることがあります。その場合は、72時間以内に指示のメールが届きます。
4と5は、承認のメールが来るか、書類の指示が来るかの分かれ道です。
入力中の注意点もあります。IRCCの注意書きによると、入力した情報は保存できず、フォームを完了するまでの時間には限りがあります。数分の延長は可能です。
また、領収書(支払いの控え)はすぐに印刷してください。あとから印刷することも、控えのコピーを受け取ることもできません。
承認メールが届いたら確かめること
IRCCの申請後のページに沿って、次の点を見ます。
- メールが見つからないときは、申請で入れたアドレスの迷惑メールフォルダを見る。
- 承認メールには、eTA番号が書かれている。
- メールにあるパスポート番号が、手元のパスポートの番号と完全に一致しているかを見る。
- 違っていた場合は、正しいパスポート番号で申請し直す。状況によっては、直前にeTAを取れないこともある、と同ページは注意している。
eTAは、申請に使ったパスポートに紐づいています。印刷が必要な書類はありません(同ページ)。空港のチェックインでは、そのパスポートを示します。航空会社の係員がパスポートをスキャンして有効なeTAを確認し、無ければ搭乗できません。
処理にかかる時間について、IRCCのeTAの手続きの概要は、通常は数分だが、数日かかることもあるとしています。また、航空券を予約する前にeTAを申請するのがよい、との案内もあります。
2026年10月26日の時点で、この概要ページには、eTAの申請が多くなっているため、すぐに渡航しない人には申請を待つよう求める注意が載っていました。旅行の予定に合わせて、最新の表示を公式ページで確かめてください。
有効期間と、パスポートを新しくしたとき
eTAの有効期間は、最長5年、またはパスポートの有効期限までのどちらか早いほうです(IRCC eTAの手続きの概要)。eTAはパスポートと電子的に紐づいています。
パスポートを新しくした場合は、新しいeTAが必要です(IRCCヘルプ)。
日本のパスポートの更新については、パスポートの申請・更新ガイドで手順を整理しています。
代行サイトとの見分け方と、7カナダドルより高く払ってしまったとき
まず、いま開いている申請ページが公式かどうかを確かめます。IRCCのeTA公式ページは、カナダ政府が運営する、eTAを申請するための公式のウェブページです。同ページには、料金は7カナダドルだけ、と書かれています。
IRCCの日本語ページにも、申請にはこのカナダ政府公式ホームページのみを利用するよう書かれています(IRCC eTA 日本語情報ページ)。
IRCCヘルプは、他のサイトでも申請できると宣伝している場合について、次のように答えています。
- eTAを申請できる公式の場所は、カナダ政府のサイトです。
- 他人に代わって申請する認可された第三者であっても、カナダ政府のサイトで申請する必要があります。
- eTAの取得を手伝うと称し、手数料を取るサイトを作っている会社は、カナダ政府の代理として動いているわけではありません。
IRCCの詐欺への注意のページにも、eTAの取得を手伝うと称する会社とやり取りするときは注意するよう書かれています。
7カナダドルより多く請求された場合について、IRCCヘルプは、詐欺ではなく、追加料金を取る第三者のサービスを使った可能性がある、と説明しています。カナダ政府は、第三者サイトが請求した追加料金を返金しません。自分のeTAが有効かを確かめる最初の手順として、eTAの申請状況を確認する「Check Status」ツールを使うよう案内されています。この情報で、カナダへ渡航する認可を受けているかが分かります。
オーストラリアやアメリカへ行く予定がある方は、オーストラリアのeTAと米国のESTAのガイドも参考にしてください。
よくある質問
カナダのeTAはいくらですか?
7カナダドルです。支払いはフォームを完了した直後で、返金はされません(IRCCの申請方法ページ)。
家族の分をまとめて申請できますか?
できません。申請と支払いは1人ずつ行います(IRCC eTAの概要)。
eTAは印刷して持っていくものですか?
印刷する書類はありません。eTAはパスポートと電子的に紐づいていて、チェックインでそのパスポートを示します。支払いの領収書だけは、あとから印刷できないので、すぐに印刷します。
車や船でカナダに入る場合もeTAが要りますか?
eTA必須国の国籍者が車・バス・電車・船(クルーズ船を含む)で入国する場合は、多くの場合、eTAは要りません。有効なパスポートは必要です。サンピエール・ミクロン島から船で来る場合(クルーズ船を除く)は、乗船のためにeTAが必要です。
パスポートを更新したら、eTAはどうなりますか?
新しいパスポートでは、新しいeTAが必要です。